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欧州連合の研究・イノベーション資金助成プログラム(Horizon2020)採択のお知らせ
投稿日:2017/02/03
このたび、弊社とともにヨーロッパの13機関からなるコンソーシアムが提案した研究開発プログラム(CHALLENGE)が、欧州の研究・イノベーション資金援助プログラム(Horizon2020)に採択されましたのでお知らせいたします。
このCHALLENGEプロジェクトは2017年1月23日にブリュッセルで開催されたキックオフミーティングにて正式に発足いたしました。 本プロジェクトでは、立方晶炭化珪素(3C-SiC)の基礎研究から事業化に至るまでを戦略的に推進いたします。 開発期間は48か月であり、 総額7,997,822 ユーロを投入して高い競争力を持つ半導体事業分野を構築することを目的としております。
CHALLENGEプロジェクトには、下記の通り、7か国から14機関が参画し、パワー半導体のサプライチェーン(装置、基板材料、評価、プロセス、パワーデバイス、シミュレーション)を網羅する構成となっております。
- Consiglio Nazionale delle Ricerche (ITA)
- University of Erlangen (D)
- LPE SPA (ITA)
- NOVASiC SA (FRA)
- Anvil Semiconductors Ltd (UK)
- ASCATRON AB (SWE)
- University of Milano-Bicocca (ITA)
- Silvaco Europe Ltd (UK)
- MOVERIM Consulting sprl (BE)
- Ion Beam Services (FRA)
- University of Linkoping (SWE)
- University of Warwick (UK)
- STMicroelectronics (ITA)
- CUSIC (JAP)
本プロジェクトの最終目的はハイブリッド自動車や電気自動車のモーターを駆動するためのパワー半導体素子の実用化ではありますが、その用途は自動車に限定されるものではなく、家電、産業用機器、ホームオートメーションなどの高性能化や低コスト化にも寄与いたします。 CHALLENGEプロジェクトがフォーカスする3C-SiC基板が優位性を発揮する電圧領域は600V から1200Vの範囲であり、汎用の電力制御半導体素子として市場成長の際立った分野を担います。そして、その市場規模は2020年に100万ドル、2023年に300万ドルまで拡大すると期待されております。
CHALLENGEプロジェクトは研究開発と事業化のイノベーションを推進するものであり、新規材料である3C-SiCの品質を向上させることにより、従来よりも低コストでパワー半導体素子の動作速度を格段に向上させ、パワーエレクトロニクス機器の高効率化をさらに促進するものです。そして、その実用化に向け、製造装置、結晶成長技術、デバイス設計、デバイスプロセス、評価、そしてシミュレーションなど多分野のメンバーが研究開発と事業開拓を相補的に推進いたします。
本プロジェクトの詳細情報は、下記のホームページをご参照ください。
http://cordis.europa.eu/news/rcn/138095_en.html
弊社におきましても、プロジェクトを主体的に推進するとともに、開発成果をできるだけ多くのお客様にご活用いただけるよう尽力いたしますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。